「このタイは1日置いたら旨味が出て美味しいで。今日はいいスジガツオが入ってるわ」と客に話すのは、丸幸の2代目・佐藤 孝雄さん。刺身や焼き魚といった希望の調理方法に合わせて魚をおろしてくれる。
丸幸は、船尾市場の一角に約60年間構えられている魚屋。現在は、息子の諭さんと妻の多恵美さんとの3人で、次々と訪れる客を和やかに迎え入れている。
軒先には、天然モノを中心とした鮮魚がずらりと並ぶ。量販店の養殖モノとは明らかに違った身の締まりだが、ありがたいことに値付けは量販店とさほど変わらない。切り身の分厚さからも、客に対する思いやりが伝わってくる。
16歳から丸幸で働く孝雄さんだが「この仕事は、何十年やっても発見があって面白い。お客さんから『あれ美味しかったわ』って、すぐ反応が返ってくるのも嬉しいことやね」と笑顔を見せる。ここは、現代で無くなりつつある地域密着型の専門店の魅力を痛烈に感じさせてくれる場所ではないだろうか。
海南観光ナビもケータイ用サイトの配信をはじめました。
お出かけ中に現地から情報を検索してみてください!!
http://www.kainankanko.com/